王族は宗室と呼ばれ、自動的に京官職の宗親府に属する。宗室も一般の官と同様に正一品が最も最上位になるが、中国の親王にあたる王の嫡出子は大君の称号をもち、位階制度の上にあって無品。宗室において最も上の官職は君と呼ばれ、正一品から従二品が与えられる。廃位された光海君や大院君などの君はこの官職名に由来する。外戚や功臣なども忠勲府に属し、最高位を正一品とした官職が自動的に与えられた。忠勲府の最高位は府院君であり、次が君である。従って君と言う称号は王子・王族の事を差す訳ではない。
また、「内命婦」(メイミョンブ)に見られる階級は宮女と後宮とに分けられる。(赤字の従四品以上が王の側室)宮女は尚宮(サングン)といわれる正五品の位になるとそれ以上の高位はない。
功臣の子弟や外戚は成年すると自動的に忠勲府や宗親府に配された為に科挙を受けずとも官品を受けることが可能であり、まず役職を授かってから科挙を受け、官僚になることが多かった。
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